技術コラム

モーターシャフトで高い強度と耐久性を実現するためのポイント

モーターシャフトは、電動機や発電機、各種産業機械に加え、自動車のエンジンや駆動系など幅広い分野で使用されており、長時間の稼働や高速回転にも耐えられるように設計されています。
また、モーターシャフトの品質はモーターの効率や寿命を左右するため、強度や耐摩耗性、腐食耐性などが求められます。
そこで本記事では、モーターシャフトで高い強度と耐久性を実現するためのポイントについてご紹介します。

モーターシャフトに強度・耐久性をもたらすポイント

適切な材料の選定

モーターシャフトは高負荷のかかる環境で使用されるため、強度、耐摩耗性、耐腐食性に優れた材料が求められます。
一般的に、S55Cなどの高炭素鋼や合金鋼が使用されますが、使用環境や要求特性に応じて、ステンレス鋼や特殊合金、
調質材なども使用されます。
材料選定の際には、機械的特性だけでなく、加工性やコストも考慮する必要があります。

 

熱処理による強度向上

モーターシャフトの強度・耐久性を向上するために、熱処理は必要不可欠な加工工程になります。
熱処理は材質の強度を上げるために行われ、まず焼き入れを行い、硬度を高めます。
しかし同時に脆くなってしまうため、焼き戻しを行い靭性を高めることで、素材の強度を全体的に向上させることが可能です。

他にも素材表面に炭素を浸透させて焼き入れ、焼き戻しを行う「浸炭焼き入れ」や表面に窒素原子を製品内部に拡散浸透させることで表面硬度を高める「窒化処理」、高周波の電磁波を流すことで特定部分や金属の表面を硬化する
「高周波焼き入れ」など、シャフトの強度・耐久性を向上させるために多くの熱処理方法がございます。

 

精密な品質管理

モーターシャフトの加工において、製造プロセス全体で厳密な品質管理を行うことが、製品の強度や耐久性だけでなく、全体的な品質向上において重要になります。
当社では、CNC三次元測定機や真円度円筒形状測定機などを保有し、要求品質に応じた精密な測定を可能としております。また、全数保証が必要な製品については、インライン寸法検査と画像検査の組み合わせで全数検査を行っています。

当社のモーターシャフトの加工事例

モーターシャフト

こちらはモーターシャフトの加工事例です。

通常、モーターシャフトの加工では、旋盤加工後に歪み取りやバリ取りを行い、その後に研削加工を実施します。
しかし、当社では加工条件を工夫することで、これらの工程を省略しています。
具体的には、旋盤加工の際に研削取り代を適切に管理し、歪みの発生を抑えると同時にバリを除去することで、
高い加工精度を確保しています。
この方法により、外径精度、同軸度、真直度といった品質基準を満たしています。

 

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モーターシャフトの加工なら特注シャフト・スリーブ加工.comにお任せください

特注シャフト・スリーブ加工.comを運営する協和製作所では、Tier0・Tier1メーカーと長年にわたり直接取引を行っています。大手メーカー様の要求するQCDE基準を満たすため、日々生産プロセスの改善に取り組み、原価低減と品質向上に努めています。
また、自動車部品を数多く加工しており、非常に高い品質保証体制を整えているため、
モーターシャフトの加工でお困りの方はお気軽に当社にご相談ください。

 

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